フロントフォークOH時のシール流用方法


 kekyo!さんよりフロントフォークのシール製作方法についての情報を頂きましたのでご紹介します。

 kekyo!さんに感謝!!!

 

以下は kekyo!さんからお送りいただいた文章と写真です!

管理人は幸いなことにまだフォークの不具合には出会っていないので、試せていません。

試した人はぜひ感想を書き込みお願いします。


クラシック50の右フロントフォークよりオイルがダダ漏れになったので、

オイルシール交換をしたいのですが簡単に手に入る純正部品が無さそう

なので、こちらのHPの意見交換に書き込みのあったアリート製オイルシール

を使ってみようと挑戦してみましたので、レポートします。


用意するもの

・平型の鉄工ヤスリ(中目と細目)

・アリート製フォークオイルシール  ARI031(32×43×12.5)

・耐水サンドペーパー

 (300番くらいと800番くらい)

・時間(一日潰す覚悟で・・・) 


 

クラシックに元々装着されていたオイルシールの高さをノギスで測ると、6.8mmくらいでした。

 

フォークボトムケースのオイルシールの上にサークリップを入れる溝は、シール座面から8.5mmくらいです。

(図1参照)


アリートのオイルシールは高さが12.5mmですが、

外筒が金属製(厚さ約1.2mm)で内側のオイルシール

の高さだけなら9mmくらいです。(図2参照)


①高さ調整

アリート製のオイルシールを鉄工ヤスリで削って高さを調整します。

この時、シール高さ面まで削ってもボトムケースのサークリップ溝より上に

なってしまうため、シールも少し削らなくてはなりません。

しかし、シール下部の外周にはスプリングが入っている為、スプリングの

かかり代を残して8.3mmくらいで止めておいた方が良いと思います。

ちなみに、私は平ヤスリを床に置いてオイルシールを摺動させて削りました。

その方が平らに削れる様です。

 

ベルトサンダーやディスクグラインダーで削ると簡単かもしれませんが、

シール部はゆっくり削らないと、リップが千切れたりする可能性があります。


②外周の調整

ボトムケースのシールが入る部分の寸法はφ42mmで、アリートのシールはφ43mmなので金属の外筒を片側0.5mm程度削る必要があります。

高さ調整同様に、まんべんなく外周を平ヤスリで削っていきますが、

真円を維持するのは不可能なので時々ノギスで外径を数箇所計測して、

なるべく偏芯しない様にします。

勘合部が金属同士なので、外筒側からオイルが漏れる可能性もあるので

適当ですが42.3mmくらいまで削ったところで止めました。

このままだとヤスリ目が残ったままなので、耐水サンドペーパーで

ヤスリ目が消えるまで水砥します。

 

ボトムケースに打ち込んでみた感じでは、高さ8.3mmだとサークリップの

かかりがイマイチな気がしますが、とりあえず15km程度走行してみました

がシールが浮いたり、オイルの漏れはないです。

 

 

※もし試される方は自己責任でお願いいたします。